1990年製 Epiphone Japan「Casino Vintage」の出品となります。
Epiphoneを代表する名器「Casino」を、1960年代のオリジナル仕様と雰囲気に近づけて製作した、日本製ハイグレードモデルです。
製造は、高品質な国産アーチトップ、フルアコ、セミアコを数多く手掛けてきた寺田楽器製とされ、一般的な日本製Casinoとは異なる、ヴィンテージ志向の仕様を採用した一本です。
(1990年製・Casino Vintage最初期の個体)
本機のシリアルナンバーは「0○○○○」(五桁)。付属するEpiphone/山野楽器の当時の保証書には、モデル名:「CASINO VINTAGE」、製造番号:「0○○○○」(ラベルと同じ五桁)購入日:1991年1月15日、と明記されています。
さらに、同時に残されている石橋楽器の保証書にも「Epiphone Casino Vintage」と記載されており、本体と同一の個体に付属していた貴重な当時資料となります。
一方、ボディ内部のラベルには、モデル名が「CASINO」とのみスタンプされています。
しかし、保証書に「CASINO VINTAGE」と明記されていることに加え、ラッカー・トップコート、マホガニーネック、初期タイプのネックジョイントなど、本機の各部仕様もCasino Vintageの特徴と一致しています。
そのため、本機はCasino Vintageとして製作・販売された個体と判断しております。
ラベルが通常の「CASINO」表記となっている理由については断定できませんが、Casino Vintageが本格的に展開される以前、または仕様やラベル表記が統一される前の、シリーズ最初期に製作された個体である可能性が考えられます。
1991年以降のCasino Vintageは中古市場でも時折見られますが、1990年製とみられる本機のような初期個体は、資料的にも非常に興味深く、非常に貴重な一本です。
(1960年代Casinoを意識した上位仕様)
Casinoは外観こそES-335タイプのセミアコを思わせますが、内部に大型のセンターブロックを持たない、完全なフルホロウ構造を採用しています。
弦を弾いた瞬間にボディ全体が素早く振動し、セミアコよりも軽やかで、空気を含んだ豊かな箱鳴りを生み出します。
本機は、
・マホガニーネック
・ローズウッド指板
・初期仕様を意識したネックジョイント
・ドッグイヤー型P-90タイプ・シングルコイル
・トラピーズタイプ・テールピース
・2点留めトラスロッドカバー
・パラレログラム・ポジションインレイ
など、1960年代のCasinoを強く意識した仕様となっています。
一般的な日本製Casinoよりも、ヴィンテージのCasinoが持つ軽快なレスポンス、木質的な響き、素早い立ち上がりを重視したモデルです。
(ポリ系下地+ラッカー・トップコート仕上げ)
本機のフィニッシュは、木地からすべてをラッカーで仕上げた、いわゆる「オールラッカー」ではありません。
同時期の日本製Casino Vintageに関する資料では、ポリ系塗装による下地の上に、ラッカーをトップコートした複層仕上げとされています。
耐久性と塗膜の安定性を持つポリ系下地に、ラッカーならではの艶、質感、経年変化を組み合わせた仕様です。
約35年以上が経過した現在では、表面のラッカー層に黄変、くすみ、摩耗、艶の変化などが見られ、新品のギターにはない、自然なヴィンテージ感が現れています。
サンバーストは中央のアンバーから外周の深いレッドブラウンへと美しく変化し、クリーム色のバインディング、ホワイトピックガード、ニッケルカラーの金属パーツと相まって、1960年代Casinoを思わせる風格ある外観となっています。
ネック裏にも、ラッカー・トップコートの摩耗、黄変、くすみ、色の変化が見られます。
長年、実際に演奏されてきたことによって、手が触れる部分を中心に塗装の艶や色合いが変化しており、長年弾き込まれたラッカー仕上げのギターにしか現れない、本物のヴィンテージ感の雰囲気が出ております。
外観の美しさだけではなく、実際に使われ、音を鳴らし続けてきた楽器としての歴史を感じさせるネックとなっています。
ボディバックも薄っすらとまだら状の白濁が所々に見られますが塗装層の内部、またはラッカー層とポリ系下地との境界付近に生じた経年変化と思われます。いずれもトップラッカー塗装ゆえの特徴でもあります。
(完全なフルホロウ構造)
本機は内部にセンターブロックを持たない、完全なフルホロウ構造です。
生音でもソリッドギターより明らかに音量があり、軽く爪弾くだけでもボディ全体が豊かに響きます。
薄型のホロウボディならではの反応の速さと、フルアコならではの空気感を併せ持ち、コードでは柔らかく広がり、単音では木質的で立体感のある響きを聴かせます。
セミアコよりも軽快で、フルサイズのジャズギターよりもタイト。
その絶妙なバランスが、Casinoが長年多くのギタリストから愛されてきた大きな理由です。
(マホガニーネック&ローズウッド指板)
ネックには、Casino Vintageの重要な特徴であるマホガニー材を使用しています。
マホガニーならではの温かく粘りのある中音域に、ローズウッド指板の柔らかさと、落ち着いた高音域が加わっています。
指板にはパールのパラレログラム・インレイが施され、外周にはバインディングが巻かれています。
細部まで丁寧に作り込まれており、当時の日本製上位モデルらしい品質の高さを感じられます。
(ドッグイヤー型P-90タイプ・ピックアップ)
フロント、リアには、Casinoを象徴するドッグイヤー型P-90タイプ・シングルコイルを2基搭載しています。
ハムバッカーのような厚みを持ちながら、シングルコイルならではの鋭い反応、歯切れ、倍音感を併せ持ったピックアップです。
フロントでは、フルホロウの豊かな箱鳴りと相まった、甘く太いメロウなサウンド。
ジャズ、ブルース、ソウルのコードワークでは温かく奥行きのある響きが得られ、単音では丸みがありながらも輪郭が埋もれません。
リアでは、乾いた中音域と明るいアタックが前へ出た、歯切れのよいサウンドとなります。
クリーンではカッティングやアルペジオの粒立ちが良く、クランチではザラつきと粘りを伴った、Casinoらしいロックサウンドを聴かせます。
アンプを軽く歪ませると、箱鳴りによる空気感とP-90の荒々しい倍音が重なり、新しいギターでは得にくい、枯れたヴィンテージトーンを楽しめます。
実際に演奏した印象としても、生音、アンプサウンドともに非常に反応が良く、鳴りの良い個体です。
(幅広いジャンルに対応するサウンド)
CasinoはThe Beatlesのサウンドを象徴するモデルとして有名ですが、その音楽性はブリティッシュロックだけに限定されません。
クリーンサウンドでは、ジャズ、ボサノヴァ、ソウル、ポップス、シティポップ。
クランチでは、ブルース、ロックンロール、ブリティッシュロック。
さらにファズやオーバードライブを組み合わせれば、ガレージロックやオルタナティブまで幅広く対応します。
ピッキングの強弱に対する反応が非常に速く、弱く弾けば甘く繊細に、強く弾けばP-90らしい荒々しさが現れます。
演奏者のタッチを素直に音へ反映する、表現力の高い一本です。
(コントロール)
一般的な2ボリューム、2トーン仕様のため、フロントとリアを独立して細かく調整できます。
センターポジションでは、2基のピックアップを好みの割合でミックスすることで、フロントの太さとリアの明瞭さを生かした、多彩なトーンを作ることができます。
1990年前後のごく限られた時期に製作された、日本製ハイグレードモデル「Casino Vintage」。
マホガニーネック、初期仕様を意識したネックジョイント、完全なフルホロウ構造、P-90タイプ・シングルコイル、ポリ系下地+ラッカー・トップコートとされる仕上げ。
さらに本機には、モデル名とシリアルナンバーが一致する当時の保証書が残っています。
通常の日本製Casinoとは異なる、ヴィンテージ指向の作りと、約35年以上の年月によって育ったサウンド、塗装の経年変化を併せ持った、非常に雰囲気のある一本です。
The Beatlesファンはもちろん、ジャズ、ブルース、ソウル、ブリティッシュロック、ガレージロックに合う、味わい深いフルホロウギターをお探しの方にもおすすめいたします。
演奏用としても、初期Epiphone Japanおよび寺田楽器製ギターのコレクションとしても、今後ますます貴重になっていく一本だと思います。
(外観・状態)
おおよそ上記に記した状態となります。ほか小キズ、小打痕などあります。
一方で、ボディトップの美しいサンバースト、木目、ヘッドロゴ、指板インレイ、ピックガードなど、本機本来の魅力はしっかりと残っています。
約35年以上の年月によって生まれた塗装の経年変化を含め、本物のヴィンテージらしい佇まいをお求めの方には、非常に雰囲気のある個体です。
金属部は各ネジ、ブリッジやコマなど細部まで磨いておりますおおよそキレイな状態でありますが、一部メッキ劣化箇所などはあります。
ピックガードは新しいモノに交換しております。以前のピックガードの取り付け金具ネジ穴を埋めた箇所があります。
コントロールノブも変更しております。
外観状態については、最終的には説明文下部の掲載画像を拡大してご確認、ご判断くださいませ。
現状の弦高は12フレット上で、6弦側:約2mm、1弦側:約1.8mm という設定状況です。
フレット&ネック調整を行っていただいておりネック状態は良好です。
フレット山は約8~9割以上残っている印象です。
ナット幅:約40mm、全長:約104cm、スケール:約630mm、重量:2.84kg、シリアルナンバー:05661、製造年:1990年
製造国:日本
ボディ:フルホロウ構造
ネック:マホガニー/セットネック
指板:ローズウッド
フレット数:22フレット
ピックアップ:ドッグイヤー型P-90タイプ×2
(付属品)
・本機に付属してきた当時物純正Epihoneロゴ入りハードケース
・ケース用キー
・Epiphone/山野楽器保証書
・石橋楽器保証書
Epiphone保証書には、モデル名「CASINO VINTAGE」、シリアルナンバー「0○○○○」(五桁)、購入日「1991年1月15日」が記載されています。
30年以上前の個体で、本体と一致するモデル名およびシリアルナンバーが記載された当時の保証書が残っていることは、資料的にも大きな価値があります。
ハードケースには、経年および使用に伴う傷、擦れ、汚れ、変色、金属部分の曇りなどがあります。
付属品は掲載画像に写っているものがすべてとなります。
発送はクロネコヤマト180サイズで発送予定です。
送料については下記クロネコヤマトのweb料金サイトよりご確認いただけますと幸いです。ハードケース内で本体が動かないように保護し、ネック、ヘッド、ボディ周辺を緩衝材で補強します。
そのうえでハードケース全体をエアキャップで包み、輸送中の安全に十分配慮して梱包いたします。
当方、普段は会社勤めということもありご対応に少々の遅れがある場合がございますので、ご了承くださいませ。
こちらの品は中古品でかつ私がファーストオーナーではないため、もしかしたら説明事項以外にも私自身も気づいていない箇所にてほかに手が加えられている可能性もございます。そのため確証がないため返品、返金不可のお取引とさせていただきます。十分ご理解いただきくれぐれも慎重なご入札をお願い致します。
商品説明において、当方の私感的ニュアンスでご説明している箇所もございます。その点はあくまでも私感ですのでご理解くださいませ。
キズや商品状態などを最終的には画像をご確認いただきご判断願います。(しっかり確認いただけように自然光の元ではっきり見えるように撮影しているつもりです。)
また発送における破損などについては当方では対応出来かねますので、もし万が一その時の際は発送業者さんへご連絡対応いただけますようお願い致します。
落札者様には上記事項をご承諾していただいたという認識でお取引をさせていただきます。
ご質問ありましたら、何なりとご連絡くださいませ。
宜しくお願い致します。