「ピックギターといえばChaki」と言っても過言ではないほど、国産ピックギターを代表する工房系ブランドとして、長年にわたり高い評価と人気を誇るChaki/茶木弦楽器製作所。
憂歌団のギタリスト、内田勘太郎氏がデビュー当時からChaki P-1を長年愛用していることでも広く知られ、その乾いた箱鳴りと泥臭くブルージーな響きは、内田氏のサウンドを象徴する存在となっています。
こちらは、そのChakiを代表するモデル、1999年製の「P-1」ピックギターです。
中古市場では1960~70年代の初期個体が注目されることの多いP-1ですが、1990年代後半に製作された個体は見かける機会が比較的少なく、初期モデルとはまた異なる、整った作りと優れた演奏性を持つ一本です。
深みのあるサンバースト、立体的なアーチトップ、シャープなフローレンタイン・カッタウェイ、ボディ外周を引き締めるクリーム色のバインディング。
オールラッカー塗装によるもので経年変化によるヴィンテージ感も良く、派手な装飾に頼らず、アーチトップ本来の美しい曲線と木の表情を生かしたデザインは、ケースを開けた瞬間から国産工房製ピックギターならではの風格を感じさせます。
(1999年製・Chaki P-1)
トップにはスプルース、サイド&バックにはメイプル、ネックにもメイプルを使用したセットネック仕様です。
指板には色味の濃いエボニー材が使用されており、ナット幅は約42mm、スケールは約645mmです。
ボディトップ材は実測で約4.5mmの厚みがあり、ボディ内部にはセンターブロックや支柱を持たない、完全なフルホロウ構造となっています。
ピックアップや電装部品を搭載せず、弦の振動をボディ全体で受け止める、純粋なアーチトップ・アコースティックギターです。
Gibson L-5やGretsch Synchromaticなどにも通じる、一般に「ピックギター」と呼ばれる楽器の系譜にあり、電装部品を持たないぶん、ボディ本来の生鳴りと箱鳴りを直接楽しめます。
ピックガードを固定するためのビス穴も見られないため、元々ピックガードを装着しない仕様と思われます。
余計な装飾やパーツを極力排した姿も、本機の無骨で潔い魅力のひとつです。
(乾いてパーカッシブなChakiサウンド)
サウンドは、まさにChakiのピックギターを思わせる、乾いて歯切れのよいブルージーな響きです。
メイプルによるハリと芯のある、やや硬質で反応の速い立ち上がり。
そこにスプルーストップならではの乾いたアコースティック感と、エボニー指板による明瞭で引き締まった音像、完全なフルホロウボディによる豊かな箱鳴りが加わっています。
コードを鳴らした際には、一般的なフラットトップのアコースティックギターとは異なる、「ジャカッ」と前へ飛び出すような、乾いてパーカッシブな響きを聴かせます。
各弦の輪郭が埋もれにくく、強くストロークしても音が必要以上に膨らまず、リズムの粒立ちがはっきりと感じられます。
泥臭いブルース、スライドギター、オープンチューニングとの相性はもちろん抜群です。
弾き手のタッチやピッキングの強弱が、そのまま音の表情として現れるため、シンプルなフレーズでも深い味わいを楽しめます。
(ブルースだけにとどまらない豊かな響き)
Chaki P-1というと、内田勘太郎氏を思わせる泥臭いブルースサウンドの印象が強いモデルですが、本機の魅力はそれだけではありません。
本個体はアタックの速さと乾いた歯切れを持ちながら、単音がすぐに途切れず、しっかりと伸びる豊かなサステインを備えています。
低音には箱鳴りを伴った厚みがあり、中高音は明瞭で抜けがよく、音が前へ飛び出してきます。
コードでは各弦がきれいに分離し、単音では甘さと奥行きのある響きを聴かせるため、ラグタイム、カントリー、スウィング、ジャズ、フィンガーピッキングによるソロギターにも非常に良く合います。
親指でベース音を刻みながら高音弦でメロディーを奏でるような演奏でも、低音と高音が混ざり過ぎず、それぞれの音がしっかりと立ち上がります。
荒々しくかき鳴らすブルースから、繊細なフィンガースタイルまで、弾き手の演奏次第で幅広い表情を見せてくれる一本です。
(弾き込まれた個体ならではの鳴り)
本機は、長期間ケースに保管されていただけのギターではなく、これまで実際にしっかりと演奏されてきた個体です。
軽く爪弾いたときにも音の反応が速く、ピッキングを強くするとボディ全体が素早く振動し、空気を押し出すような豊かな響きが感じられます。
ただ音量が大きいだけではなく、弱く弾いた際の細かなニュアンスから、強くストロークした際のパーカッシブなアタックまで、演奏者のタッチに対して素直に反応します。
しっかりと弾き込まれてきた楽器だからこそ感じられる、音のこなれ方と、自然で気持ちのよい鳴りを持った個体です。
(Grover製ペグ)
ペグは現在、信頼性の高いGrover製が装着されています。
滑らかな操作感で細かなチューニングが行いやすく、ヴィンテージの雰囲気を保ちながら、実際の演奏における安定性と使いやすさも備えています。
1960~70年代の初期P-1が持つ泥臭いChakiサウンドの系譜を受け継ぎながら、1999年製ならではの整った作り、豊かなサステイン、幅広い演奏表現を備えた一本です。
乾いてパーカッシブなブルースギターをお探しの方はもちろん、ラグタイム、カントリー、スウィング、ジャズ、フィンガースタイルまで楽しめる国産アーチトップをお探しの方にもおすすめいたします。
Chakiファン、内田勘太郎氏のサウンドに魅力を感じる方、そして飾るだけではなく、実際によく鳴るピックギターをお探しの方に、ぜひ手にしていただきたい一本です。
(外観・状態)
外観状態として、経年および使用に伴う細かな傷、擦れ、打痕、塗装傷などがあります。
特にボディトップのブリッジ付近には、掲載画像のような塗装傷が見られます。
また、ラッカー塗装のため、ネック裏には長年の演奏によって生じた塗装の擦れがあります。
しかし、このネック裏の擦れは、実際に長く弾き込まれてきたギターであることを物語る部分でもあり、新しいギターにはない本物のヴィンテージ感と存在感を生み出しています。
全体としては、美しいサンバーストの色合いと艶が十分に残っており、ボディバックにはメイプルの美しい木目も確認できます。
金属部は各ネジ、ブリッジやコマなど細部まで磨いており、キレイな状態です。
外観状態については、最終的には説明文下部の掲載画像をご確認のうえ、ご判断くださいませ。
現状で弦高12Fで6弦約2mm、1弦約1.8mmという設定状況です。
フレット&ネック調整を行っていただいておりネック状態は良好です。
ナット幅は42mm。
全長:約108cm 弦長:約64cm 重さ:約2.73kg
フレット山は残り8~9割以上という感じです。
定期的に指板フレットのメンテ&クリーニングしておりましたので良い状態です。
付属品として、画像の純正ハードケース(鍵付、外装に剥がれ箇所有)となります。
発送はクロネコヤマト180サイズで着払い発送予定です。
送料については下記クロネコヤマトのweb料金サイトよりご確認いただけますと幸いです。ハードケースにエアキャップを巻いての梱包となります。
当方、普段は会社勤めということもありご対応に少々の遅れがある場合がございますので、ご了承くださいませ。
中古品ですのでで説明文を十分ご理解いただきくれぐれも慎重なご入札をお願い致します。(ただし説明文にない事項がありましたらご返品&ご返金も承ります。
但しその際は条件(返品送料については落札者様でご負担願います。ご返金額はオークション手数料を差し引いた金額となります)がございますので何卒ご理解、ご了承くださいませ)
商品説明において、当方の私感的ニュアンスでご説明している箇所もございます。その点はあくまでも私感ですのでご理解くださいませ。
キズや商品状態などを最終的には画像をご確認いただきご判断願います。(しっかり確認いただけように自然光の元ではっきり見えるように撮影しているつもりです。)
また発送における破損などについては当方では対応出来かねますので、もし万が一その時の際は発送業者さんへご連絡対応いただけますようお願い致します。
落札者様には上記事項をご承諾していただいたという認識でお取引をさせていただきます。
ご質問ありましたら、何なりとご連絡くださいませ。
宜しくお願い致します。